『ちーちゃんはちょっと足りない』感想(あらすじとネタバレを交えながら)


『ちーちゃんはちょっと足りない』感想(あらすじとネタバレを交えながら)

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こんにちは、鈴木健人です。

今更ながら今年の『このマンガが凄い!』で1位に輝いた

『ちーちゃんはちょっと足りない』

を読んでみたので、感想を忘れないうちに書いておこうと思います。

 

『ちーちゃんはちょっと足りない』あらすじ(ネタバレ付き)

 



 

中学生の「ちーちゃん」こと南山千恵は、

背がとても低く、勉強も全く出来ず、

財布の中には8円しかなかったり3円しかなかったりする

色んな意味で「ちょっと(もしくはだいぶ)足りない」ものの、

友達のナツと旭と3人で楽しい学校生活を送っていました。

 

一方、そんな千恵といつも仲良く過ごしているナツは、

家が貧しいことや、(千恵ほどではないものの)成績が悪いこと、

自分に行動力や発言力がないことを密かにコンプレックスに感じながらも、

波風を立てることなく穏やかに暮らしていました。

 

ある日、ナツはお店で見かけたお洒落なリボンを非常に気に入りますが、

その値段はナツのお小遣い2ヶ月分に相当する1000円で、

とても手が届かず、一旦は諦めます。

 

後日、学校で女子バスケ部が顧問にプレゼントを贈る為に

部員から500円ずつ徴収していた所を、旭が

「学校で堂々とお金のやり取りをするべきじゃない」

と指摘。

 

その後、女子バスケ部が集めたお金(3000円)が盗まれ、

事態を知る生徒の間で犯人探しが始まります。

 

一方、例のリボンを諦め切れずにいたナツに、

千恵が突然、こっそりと3000円を差し出します。

 

ナツはそれが女子バスケ部から盗んだお金だと察知しながらも、

誘惑に負け、

リボン代となる1000円だけ受け取ってしまうのでした。

 

それからというもの、

ナツの頭は罪悪感と自己嫌悪に支配され、

誰から責められる訳でもなく、

次第に自ら孤立して行きます。

 



 

『ちーちゃんはちょっと足りない』に抱く何とも言えない感想

「はいはい、どうせ私だけがクズですよ」

ナツの呟いたこの独り言がどうも忘れられません。

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幼い頃から

「自分は何か足りない」

「満たされてない」

という思いを抱えながら、

せめて人に迷惑をかけないようにと

文句の1つも言わずに我慢しながら生きて来たナツにとって、

 

1000円のリボンは単なるファッションに収まらず、

人生を変えてくれる大きなキッカケになるはずでした。

 

「このリボンを付けていれば、みんなに注目されるかも」

「可愛いって誉められるかも」

 

そんな淡い期待も見事に裏切られ、

人は大して他人に興味がないことを思い知ります。

 

「そうだよね、わかってたよ……」

 

喉から手が出るほど欲しかったリボンでさえも、

ナツの人生を変えてはくれず。

 

一方、リボンの代償は高くつき、

ナツは自己嫌悪と

自分を満たしてくれない環境への不満に苛まれ続けるのでした。

 

ナツのようなタイプの人は、

一度ネガティブな思考に陥ると抜け出すのが難しいものです。

 

事実、後になってお小遣いの前借りを許すことにした母親の置き手紙には

「笑顔の素敵なあなたへ」

と書かれていたにも関わらず、

「もう遅いんだよ……今更要らないんだよ……」

と、不満だけが前に出てしまい、

可愛いリボンなどしていなくても

ナツを素敵だと認めてくれた人がいることすら見落としてしまったり、

 

千恵は盗んだお金を誰に渡したのか問い詰められた際、

頑として口を割らなかったのに(バレバレだったとはいえ)、

「ちーちゃんがバラしたんだ。約束破ったんだ。ひどいよ……」

と、最大の味方をも敵と見なし始めます。

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僕の知人の中に、

人がそれぞれ持つ『感受性の癖』を10種類のタイプに分類することで

根本的な人格を分析する技術を知る人がいるんですが、

その技術に当てはめると、

僕とナツはどうやら同じタイプのようです。

 

それは、

理想が高く、独創的で、見方によっては頑固な一面のある、

いわゆる経営者タイプだそうです。

 

このタイプの人は、

高い理想を実現できれば優れた才能を発揮する反面、

それが叶わない時期が長く続くと、

ネガティブな妄想に取り憑かれ、

人の意見に耳を貸さなくなり、

「わざわざ孤立する」とのことです。

 

実際、こういう気持ちわかるんですよ……。

僕もナツと同じような思考に陥って

勝手に孤立してしまうことって結構あります。

 

それも1人になりたくて孤立している訳ではなく、

誰も彼もに疎まれているように感じてしまい、

素直に「助けて」って言い出せなくなったりするんですよね。

 

傍から見れば

「ひねくれてるだけ」とか「自暴自棄になってる」とか

時には「悲劇のヒロイン気取ってる」

なんて風にも見えたりするかと思いますが、

本人は本当にめちゃくちゃ苦しんでいます。

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決して弱い自分に酔ってる訳ではないんです。

変われるものなら変わりたいんですよ……。

 

ただ、ネガティブモードになってる時は

前述の通り救いの手を差し伸べられたことにさえ

危害を加えられているような錯覚を起こすほど敏感なので、

本当に身動きが取れないんですよね。

 

もし、身近にこういう状態になっている人を見つけたら

(そしてそのことに気づくことが出来たのなら)、

何とか助けようと躍起になるのは逆効果です。

 

「人の意見に耳を貸さない」人は

1人の時間さえ充分にあれば「自分で考えられる」んす。

 

話が逸れましたが、

作中において、ナツはまだ中学生なので

家や学校の環境に縛られて本領を発揮できずにいますが、

大人になって、自力でコンプレックスを解消するか、

パラダイムシフトによって

「足りない何かを満たす」ことから

「自分自身が変わる」ことに重きを置くようになれば、

大成する可能性が高いように感じます。

 

ナツの場合、

自信のなさから千恵のような無害な人と付き合っている節があるので、

自分の指針を明確に持つようになったら

逆に千恵とは反りが合わなくなるかもしれません。

 



 

「足りない」から声優になれない?

ナツと千恵(特にナツ)は、

「私は足りない」

「私には何もない」

「もっと欲しい。いっぱい欲しい」

「何でもいいから……余ったものでもいいから何かちょうだいよ……」

 

と、満たされない思いを

物理的な所有物や、

外的な評価を満たすことで埋めようとしていました。

 

しかし、ナツがお気に入りのリボンをつけて学校に行っても

心が満たされないのは変わりなかったように、

変わることを「外」に求めている内は、

どんなにお金を手に入れても、

どんなに高価なモノを手に入れても、

その人自身は本質的に変わらないんだと思います。

 

それはちょうど、今の声優志望者達が

「お金がないから……」

「時間がないから……」

「親が許してくれないから……」

といった外的な理由で、

『声優になりたい』という思いを

『思い』のままにしてしまっているのと似ています。

 

声優になる為には、

現在持っているモノや環境を理由にせず、

自分自身が『それでもやってしまう人』になる必要があるのかもしれません。

 

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